アメリカ5日目(今日はメキシコだが)はエンセナダの中心部を散策してみることにする。
まずは市内のどこからも目に付く、大きな国旗のある広場へ。「La Bandera」というらしく、えらく大きな国旗が立っている。後で調べてわかった事だがこの「La Bandera」はメキシコ国内に巨大国旗を街中に掲げるプログラムの名称であり、そのプログラムの一環でエンセナダにも設置されたらしい。
エンセナダの町並みは、どこか南国チックなのんびりとした雰囲気。
メキシコと言えばタコス!折角メキシコに来たので、本場のタコスを食べて見る事にした。
朝のエンセナダの街中はさながらシャッター商店街の様相。ラテン系の国は夜は遅くて、朝も遅い。まるで学生みたいな感じ笑
どこのお店もまだ開店していない状態だったが、辛うじて一店舗だけ空いていたので突入。
タコスを食べたいと言うと、まずは付け合わせから提供される。メキシコのタコスは、出て来たものに自分なりのアレンジを加えて食べる事が良いらしく、何でも好きなものを付けて食べてくれと言われる。
タコス自体はもの凄くシンプル。それに辛いソソースやら何やらを付けて食べる。お値段もタコス1つ数十円と安い。何個か食べ進めていくとさすがに満腹になった。
タコスに満足した後は、エンセナダの町並みを見下ろせる高台へ向かう。
国旗の異様な大きさが分かると思う笑。なんかザ・異国って感じがして良いね。日本でもやれば良いのに
さて、昼過ぎくらいの時間になったので、バスに乗ってアメリカに戻る事に。
エンセナダのあるバハ・カリフォルニア半島(Baja California)は、その先端まで1,200キロ程あって、途中はサボテンが生えた荒涼とした大地が広がっているらしい。是非先まで行ってみたかったが、なんせ今回はアメリカ旅行。約20日後には東海岸ニューヨークに居ないといけないので、ここで寄り道は中断して、アメリカ西海岸の本命:グランドキャニオンに向かう事にした。
来たときと同じバスターミナルに行くと、丁度ティファナ行きのバスが出るタイミング。慌ててチケットを買って乗り込む。
来た時と同じ断崖の高速道路を走ってアメリカ国境の街;ティファナへ向かう。
ティファナでは、アメリカ→メキシコの時と違って国境を越えるための大渋滞ができていた。
アメリカからメキシコへ向かう際は流れ作業のような管理だったが、逆は審査が厳しいらしい。中南米から自由の国アメリカを目指して来る人が多いからか、中米からアメリカに流れ込むイケナイ薬の量が多いからか、かなり審査が厳しく、場合によっては1日以上並ぶ必要があるらしい。
車の列はもちろん、人の列もかなりのもの。
アメリカの市民権を持っている人ならば、ファストパスのようなレーンがあるのでそこを使えば良いのだが、持っていない人はこの列に並ぶ必要がある。日本人も例外では無く、係員にこっちに並べ、と言われる始末笑
一応、並んでみたものの一向に列が進まない。このままだと本当にここで野宿もあり得るなとかいろいろ考えていると、怪しいお兄さんが声をかけて来る。
最初はイケナイものの売人かと思って無視していたが、無視しながらも耳を傾けてみるとそうではなさそう。変な奴じゃなさそうなので話を聞いてみると、「ここに並んでいる外国人を助ける救世主(本当にそう言ってた笑)」らしい。どういうことかと聞くと、ここに並んでいる外国人を列の先頭の方まで連れて行ってくれて、既に前の方に並んでいる人の知り合いを振る舞って列に割り込ませてあげる」のが彼の仕事らしい。笑
ただ、そんな美味しい話がタダでできる訳がなく、10ドルで請け負うとのこと。列は数百メートルは続いていて、全然進まない。しかも夜間は入国審査がストップするので、日没までに入国管理事務所にたどり着かなければ、野宿は必須。となると、ここで払わない手は無い。
ということで10ドルを渡すと早速ミッション開始。
並んでいる人たちの脇をすぅ〜っと通り抜け、入国管理事務所の目の前で並んでいる人に馴れ馴れしく話しかけながら、割り込ませてくれた。後ろに並んでいる人もいたが、全員見てみぬ振り。ここではこのやり方がまかり通っているらしい。
ともあれ、ここで失う時間を考えると10ドルは安かったと思う。
その後は10分程で事務所へ。日本人なので検査は軽くすぐにアメリカ再入国。
そのまま市内電車に乗ってサンディエゴの街中まで戻った。
やっぱりアメリカの町並みはメキシコとは違う。
サンディエゴでの宿泊先は「Hostel on 3rd」
ダウンタウン中心部にあるので、夜でも人通りが多く安心。荷物を置いて早速夕食へ。近くにはきちんとしたレストランが多かったが、こちとら学生貧乏旅行の身なので、そんな高いところには行けない。必然的にファーストフードになりがちなのだが、ここサンディエゴでも例外では無かった笑
目についたハンバーガーショップ「Smashburgar」へ。
何気なく入ったお店だったが、コレがかなり絶品だった。(多分アメリカで食べたハンバーガーで一番美味しかった)このお店はチェーン店なのでアメリカの大都市であればあると思うので、また行きたい。
そしてお腹がいっぱいになると人間は眠くなるので、そのままホステルに帰って寝た。